パイロットのグランセで万年筆デビューを飾り、モンブラン マイスターシュテュック ル・グラン146へと続き、そして三つ目の保有万年筆となったのが、プラチナ万年筆の#3776センチュリーブルゴーニュです。

#3776センチュリーといえば、パイロットのカスタム74セーラー万年筆のプロフィットスタンダードと並び、万年筆デビューで選びたい国産3大万年筆の1本として紹介されることが多いですね。

こちらについては一筆館スタッフが書かれた以下の記事が参考になりますので、あわせてご覧ください。

悩みがち!3大国産万年筆比較

さて、#3776センチュリーブルゴーニュ。
3本目の万年筆として購入したものの、どうしても好きになれない1本でした。

購入した理由は#3776センチュリーを使用しているユーザーのブログ等のレビューを読み、また店頭でもオススメされて使い勝手が良さそうだったから。

しかし正直な印象としては、のっぺりとした平らなペン先の表情が好きになれず「なんかカッコ悪い」というのが私の持つ印象でした。それに輪をかけてインクフローの悪い個体に当たってしまったようで、これまでに購入したグランセやモンブラン146と比べ、使えない万年筆になってしまったのです。

#3776センチュリーブルゴーニュ

店頭で試筆した際こんなに書き味悪かったかな〜と悩みながらも使い続けていましたが、時間の経過とともに使用頻度も減ってしまったのでした。

それから数年後、万年筆の調整師という肩書きを持つ方に出会うことになります。万年筆の調整というものを体験したこともなかったので、調整とはどんなものかと#3776センチュリーのペン先を見てもらうと、

「ああ、これじゃ書けないよ〜」

とペン先を調整し始めて10分程度。

これで書いてみてと差し出された#3776センチュリーは、これまでの書き味とは全く別物に変わっていたのです。

極細なのにす〜っと書き続けられる心地よいインクフロー。インクの上をペン先が滑っていくような感覚。言葉を選ばずにに表現すると、エロい。(語彙)

これまで使えなくて眠っていた万年筆が、わずか10分程度の調整によって気持ちよく筆記できる主力万年筆に生まれ変わったのでした。(調整師のSさん、調整沼という怪しい沼に誘ってくださって感謝)

少し前置きが長くなってしまいましたが、今回は万年筆をどこで買うべきかということについて私よしぞーの考えをお話します。

万年筆はどこで買うべき?

万年筆を購入する際は、専門店でしっかりと試筆した上で購入した方が良いと言われるケースが一般的です。私も最初はそう信じていました。

しかし調整師という存在を知ってからその考え方は変わり、専門店で購入するときもあればネットショップを活用することも増えています。また知人から購入することもあります。※ネットオークションはあまり手を出していないです。

ネットショップで購入する場合は試筆しないで購入するわけですが、正直なところハズレを引いたとしても調整師に見てもらえば良いという感覚です。いや、当たりだと感じても調整師に見てもらった方が良いと思ってます。

私のスキルでは、その書き味がその万年筆において最適かどうかなんてわからないんですよね。

ハズレを引いた時だけでなく、書き味良いな〜と感じられる万年筆であったとしても、調整師の手を入れるとさらに書きやすくなるケースも多々あるので、最近では万年筆を購入後に信頼のおける調整師に見てもらい、その万年筆を自分にとって一番良い状態に仕上げてもらうという作業を入れるようにしています。

なお、専門店で試筆して購入することで、プロのアドバイスを受けながら万年筆を選べるし試筆することでハズレを引かずに購入できるという意見はありますが、正直専門店のスタッフであっても・・・なスタッフもそれなりにいます。

また、試筆といってもほとんどの専門店では立った状態で試筆しなければなりません。座った状態で筆記するのと、立った状態で筆記するのでは当然筆記角度も異なってきます。筆記角度が変われば書き味も変わってきますから、試筆といっても普段筆記する際の書き味を体験することはできません。

それとともに専門店で使用する試筆用のインクの多くがペリカン社のロイヤルブルーです。なぜペリカンのロイヤルブルーを使うかというと安い・洗浄しやすといった理由からだと聞いたことがありますが、洗浄しやすいということはインクの粘度も低くインク切れせずにさらさらとした書き味に繋がります。

その感覚で万年筆を購入し、粘度の異なるインクを入れれば当然書き味も異なってくるわけで。

※こういった誤差が、試筆して購入したにも関わららずハズレの#3776センチュリーを引いた要因だと思ってます。

ですので、専門店で試筆して購入するのであればもう一歩踏み込んでもらい、「万年筆に精通した専門家がお客さんの筆記状態を見ながらアドバイスしてくれるお店で、少なくとも同じ万年筆が数本在庫としてあったら、それぞれのペン先の状態を確認して、この個体が良いよと言ってくれるお店が良いですね。

それとともに座って試筆できる専門店が理想だと思います。※試筆用紙は普段使用しているノートや紙を持参した方が良いですよ。

そういった対応をしていただける専門店は正直少ないのが現状で、近くにないのであれば、新品であればどこで買っても大差ないというのがよしぞーの考え。

(あーでも初めて万年筆を購入する際は分からないことだらけなので専門店で買った方が良いかもしれませんね。インクの入れ方とか洗浄・メンテとか色々教えてもらえますし)

それなりに万年筆に慣れてからは、お買い得なネットショップなどを活用した上で、誰にメンテナンスをしてもらうかを重点に考えた方が、間違いなく万年筆と良い付き合いが出来ると思いますよ。

ここで宣伝。

一筆館は中の人たちが筆記具愛で溢れかえっていますし、お値打ち価格なので推し!

さて、使えなかった万年筆から主力選手へと生まれ変わった#3776センチュリーブルゴーニュ。

全体的なバランスやスリップシール機構など基本スペックは高い万年筆ですから、書き味が気に入ると他の字幅や色も揃えたくなるものです。

#3776センチュリーシリーズには9種類の字幅があるのですが、気づけばほぼ全てのペン先を保有することになりまして、ペン先を試したいときにお声がけいただける機会が増えてまいりました。

ご検討の際にはぜひよしぞーをご活用ください。


ライタープロフィール

  • よしぞー
  • よしぞー Stationery Life-万年筆ブログ 管理人

    一人でも多くを万年筆とインクの沼へ沈めたい。最初はつま先をちょこっと漬けるところから最後はドボンと。「ああ、またお迎えしてしまった・・・」と痛々しい表情を作りつつ内心はほっこり微笑んでいる姿を見るのが好きです。悩まれている方の背中を優しく押してあげられるような人になれたら良いなと思ってます。 そんな夢をもってブログしてますが現在沼に堕ちているのは私自身。ペン習字昇級祝い!マラソン完走祝い!様々なお祝いを口実に万年筆をお迎えし戯れています。(平成最後の忘年筆と新年筆が11本になったのはここだけの話)