一筆館スタッフ 本田

万年筆と言えば、モンブラン・ペリカン・パーカーなどの舶来ブランドのイメージがあります。色やデザインも華やかなものが多く、初めの1本は舶来万年筆の方も多いのではないでしょうか。

でも国内ブランドにも名品があります。
飛びぬけた華やかさはなくとも質実剛健な国産万年筆に、国内外問わずファンはたくさんいます。ペン先の種類は字幅を単に太い・細いだけではなく、毛筆のような筆跡などの漢字を書く日本ならではの多様さです。

今回は一筆館でも人気!パイロット・プラチナ万年筆・セーラー万年筆の国産ブランドの万年筆を比較します。

比較の対象は
パイロット 万年筆 カスタム74
プラチナ万年筆 万年筆 #3776センチュリー
セーラー 万年筆 プロフィットスタンダード

定価12,000~13,000円の万年筆で、国産万年筆を購入する時によく比較される3大アイテムとも言えます。

それぞれの万年筆の大まかな特徴

パイロット カスタム74

・1万円代で購入できる金ペンの代表格
・ペン先の豊富さは随一
・シンプルながら安定感のある1本

プラチナ万年筆 #3776センチュリー

・インクの乾燥を防ぐ「スリップシール機構」搭載
・色によっては透明感のあるボディがあり色選びが楽しい

セーラー万年筆 プロフィットスタンダード

・丸みを帯びた柔和なフォルム
・ペン先のデザイン性が高い

アイテム比較

区別を付けるためブランドごとで色分けしています。


上ブルー万年筆: パイロット万年筆 カスタム74
真ん中レッド万年筆: プラチナ万年筆 万年筆 #3776センチュリー
下ホワイト万年筆: セーラー 万年筆 プロフィットスタンダード

上からフォルムが直線から曲線になるように並べてみました。
こうして見るとブルーのパイロットは直線が強く、ホワイトのセーラーはコクーン形です。
では、サイズはどうでしょうか。

サイズ

商品名 サイズ 軸径 重さ
パイロット
カスタム74
143mm 14.7mm 17.4g
プラチナ万年筆
#3776センチュリー
139.5mm 15.4mm 20.5g
セーラー万年筆
プロフィットスタンダード
135mm 17.5mm 17g

軸径ではセーラー万年筆が一番太いですね。見た目ではほとんどわかりませんがキャップのリング部分だけで見比べるとなんとなく太いような・・・。より丸みを引き立たせるようになっています。
重さはプラチナ万年筆が一番ですが持った感じはほとんど大差はないです。
長さは〔パイロットカスタム74 プラチナ万年筆#3776センチュリー セーラー万年筆プロフィットスタンダード〕の順です。

クリップ

クリップのデザインはブランド・メーカーによってそれぞれこだわりのあるデザインとなっています。
細かい部分ですが、胸ポケットに刺さったクリップのデザインで、どこの万年筆か話が広がる事があるぐらい重要な部分です。

本体では直線のパイロットカスタム74がここにきて丸クリップ!
むしろこのクリップを生かすために直線イメージの本体にしたのでは?と思うぐらい遊び心があります。
プラチナ万年筆#3776センチュリーは挟みやすく幅広めクリップで、セーラー万年筆プロフィットスタンダードは、本体の繊細さを生かしたデザインのクリップです。

ペン先

続いてはペン先を比べて見ましょう。

商品名 ペン先素材 大きさ
(メーカー表示)
ペン先の種類
(色によって異なる)
パイロット
カスタム74
14金 5号 9種類
プラチナ万年筆
#3776センチュリー
14金 大型 7種類
セーラー万年筆
プロフィットスタンダード
14金 中型 7種類

メーカーによって大きさの表記に違いがあり、この辺も迷い所ですよね。
でもご安心下さい!比べてみました。
ダントツでプラチナ万年筆#3776センチュリーのペン先が大きいです。
具体的にはパイロットカスタム74のワンランク上級モデルカスタム742の10号ペン先とほぼ同じ大きさです。
セーラー万年筆プロフィットスタンダードは一番小さく見えましたが、ペン先の幅が少し細いだけでカスタム74の5号とほぼ同じでした。

つまりペン先の大きさは、
〔プラチナ万年筆#3776センチュリー パイロットカスタム74 セーラー万年筆プロフィットスタンダード〕となります。

ペン先のデザインもメーカーによって凝ってるのが面白いですね。
この辺はお好みで選んでください。

書き味

パイロット カスタム74
・日本語の「トメ」「ハネ」「ハライ」などが書きやすい。
・寝かせて書くのが基本の万年筆の中でも書き手に合わせてくれる感覚があり、初心者でも使いやすい。
・一番バランス感がある。

プラチナ万年筆 #3776センチュリー
・ペン先のサイズが一番大きいのもあり個人的に一番しなる。
・ペン先細めでもあまりカリカリとはしない。
・力を抜いて書いた文字が一番きれい。

セーラー万年筆プロフィットスタンダード
・固めのペン先でさらっと文字を書け、同じ内容を筆記した際には一番早く書き終える。
・繊細な字が書ける。
・適度なサリサリ感。

書き味に関しては個人的な感覚なので、使う方によっては感じ方はかわるかと思います。
でも、どれも滑らかでインクフローも問題なく筆記ができます。
さすが国産万年筆ですね!


1本は手に入れたい国産万年筆。
見た目・色・ブランドごとに異なる特徴を比べて、お気に入りの万年筆に出会えるといいですね。