一筆館スタッフ 澤田

最愛の母が亡くなり、やがて1年が経とうとしています。
ようやくいつもの日常がいつもの感覚で過ごせるようになり、遺品整理をする気になりました。




私は結婚を機に実家をでていますが、結婚後もちょくちょく実家に顔を出していました。
父母の元気な顔を見ながら他愛もない会話をし、笑い、時には母の作るおいしいご飯を食べて自宅に帰る。


今思いかえせば、慣れない新生活を過ごす私はそれだけで何かほっとした感覚が宿り、今日も無事一日が終わる事にささやかな幸せを感じていた気がします。

また、実家暮らしが長い私を案じ、『おかずたくさんつくったから取りにおいで』と連絡が入る事も多々ありました。

そんな優しいお母さん。
お母さんがこんなに早くいなくなるなんて思ってもみなかった。

もっといろんな事を話したかった。
一緒に旅行をしたり、食事にでかけたり、たくさんたくさん同じ時間を過ごしたかった。

私の大好きなお母さんのおいしい手料理もまだ教えてもらってないよ。。。



父からずっと頼まれていた母の遺品整理。
なんだか母の「死」を受け入れたくなくて、、、ずっとできませんでした。

でももうすぐ一周忌。
私も初めての子供をおなかに宿してからようやく母の遺品整理をする決心がつきました。

「お母さんもそろそろ安心したいよね。」
「私も3ヵ月後にはようやく母親になるよ、見守っていてね。」

そんな事を母の遺影に向かって話しながら、お母さんの大切にしていた小さな戸棚を整理しはじめました。

父からの婚約指輪、家族写真、私や弟が小さい頃に母に宛てて書いた手紙やスーパーのちらしの裏に書いた似顔絵、家族旅行の際に拾い集めた海岸のきれいな貝殻。

母の最も大切にしていたものはやっぱり『家族』なんだなと改めて感じ、母の想いが胸を打ちました。

そして、懐かしい品々のその中に見覚えのあるものを発見しました。
何年か前に私が『母の日』にプレゼントした『お母さんのとっておきレシピをつくろう!<ギフトセット>』

結婚で実家を離れる際には、時間もなくて母の手料理はろくに覚える事ができませんでしたので、『お母さんのおいしい料理のレシピをこのセットで書いておいてね』とプレゼントしたのでした。

母もおしゃれなレシピカードとかわいらしいペンセット、付箋、マスキングテープ、そして素敵なラッピングが施されたプレゼントにかなりテンションが上がり、俄然やる気が出ていた光景を思い出しました。

その後は、日々の生活に追われ、母は病にかかり、、、あっという間に逝ってしまった。

そして私はといえば、依然として料理上手とはいえないまま、ネットでレシピ検索をしたり、料理本を買ってきたりと自分なりに努力をしているつもりだけど・・・。

・・・母は私のために「母のオリジナルレシピ」を遺してくれていました!
半分も書ききれていないけど。
きっと病が判明しても書いていたのかな、と思うと涙があふれてきました。
だって私の大好きな料理ばかり。
大人になっても覚えてくれてたんだ。。。

母が私に遺してくれた、そして託してくれた、とっておきのレシピ。

私も生まれてくるこの娘にはこのレシピカードセット、母が書ききれなかった、まだ真っ白なカードを少しづつ完成させて、

『おばあちゃんとママのとっておきのレシピだよ』

とお嫁に行く時に託したいと思います。

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この物語は全てフィクションです。
皆様の母の想い、娘の想いが受け継がれていきますよう、願いを込めてこのギフトセットをつくりました。

◆【送料&ラッピング無料】お母さんのとっておきレシピをつくろう!<ギフトセット>