【美味しそうな紙】2回目は透明水彩紙[ワトソン紙]です。
(1回目:クラフト紙に描くチョーク画風イラスト【美味しそうな紙】)
高級な透明水彩紙に万年筆インクで絵を描いたらどうなるのか?という素朴な興味からやってみました。

紙比較:グラフィーロ・ワトソン紙・キャンソン紙

こちらがおなじみグラフィーロとの比較写真。文字、線、インクだまり、ぼかし表現をならべています。「キャンソン紙」はワトソン紙と同様の高級透明水彩紙で、比較用としてならべています。ワトソン紙の所感をざっとのべるとこんな感じ。

  • インクも水もたくさん吸う
  • 色は濃いめに出る
  • 凹凸がはっきりしてるので書き味はザラザラ
  • 文字や線はかすれがちなのでインクフローの良いペンか、太めのペンがおすすめ

比較元が万年筆専用紙(グラフィーロ)だから万年筆との相性としては短所っぽい感想が並んじゃいますね。とはいえワトソン紙はれっきとした「画材」です。絵を描いてみたらどうでしょうか。また違った側面が見えてくるかもしれません。

ワトソン紙にブーツを描いてみる

(1)下描き

鉛筆での下描き。当然ですが紙の凹凸がサリサリして気持ちいい。後ほど消す時にはなるべく毛羽立たないように「ねりゴム」を使います。

(2)下地

エルバン・ビルマの琥珀で輪郭をとり、内側に向けてぼかして下地にします。線を引いた時点でよっぽどインクを吸収しているらしく、しっかりと線に沿ってボケてくれます。

(3)着色

オレンジからブラウンにむけて、明るめの地を作っていきます。どのくらいの発色になるかわからないので、少し控えめに。

(4)ぼかし

水筆でインクをのばします。グラフィーロに比べるとかなり多め水を含ませますが、インクはキレイにのび、他の色ともスムーズに馴染ませられます。つまりグラデーションがとてもつくりやすく、インクが伸びる感覚は大変気持ちいい!

(5)どんどん着色

あまりにキレイにインクが溶けてくれるので、万年筆のタッチはほとんど残りません。恐るべし透明水彩専用紙。この調子でディテールを描き込んでいきます。

(6)完成

濃い目の色を重ね、縫い目をシグノホワイトで足して完成。インクと水をふんだんに使うから描いていてものすごーく贅沢な気持ちになります。仕上がりもキレイ。これなら、いわゆる透明水彩の技法も色々と使えるかもしれませんね。

インク

ペン

三菱鉛筆 uni-ball Signo ホワイト 太字

神戸派計画 グラフィーロ
muse Watercolor Paper Pad WATSON(WHITE WATSON 190G)
CANSON Fine Face Canson

まとめ

というわけで、ワトソン紙に描いてみたわけですけれど…。
結論としては「インクの溶け味を存分に楽しめる気持ちのいい贅沢な紙」という印象です。ワトソン紙での作画は、フルでコンバーターに入れていたインクがみるみるうちに減っていく様を確認することができます(←これ写真撮っておけばよかった)。
レアなインクは避けた方が良いかもしれませんね(笑)