インク好きにとってインク見本はいつでも持ち歩けるちょっとしたコレクション。なるべくお洒落な紙面にしてインクを並べたいものです。「インク沼」界隈ではカクテルグラスをテーマに見本を作られている方もよく見かけます。せっかくなので色の系統に合わせたテーマで見本を作りたい!なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

というわけで、今回はブラウン系のインクでティーカップをテーマとしたインク見本を考えてみました。

ティーカップは紅茶が冷めやすく、香りが立ちやすく、色を見やすくするように、カップの口を広く平たい形状に設計されているそうです。すると、絵で描く場合もそんな特徴をおさえるだけでティーカップらしい形にできるということ。なるべくシンプルに、時間をかけず描くことがポイントです。

ティーカップの色見本を作る

(1)紅茶の水面にあたる線を引きます。

(2)水面の下にもじゃもじゃぐるぐると線を描き込んでいきます。

(3)もじゃもじゃぐるぐるは杯状になるように描き込んでいきます。

(4)水筆でもじゃもじゃの上をならしていきます。

(5)曲線部分を外側に向けてぼかします。紙を回転させながらぼかすのがコツです。

(6)紅茶のパーツが完成

(7)中身を囲むようにカップの線を引きます。取っ手は大きめに描くとお洒落感が増します。カップの下にはインクの名前を書きましょう。

(8)完成!

同じ要領で手持ちのブラウン系インクを並べで観ました。
インク見本は「線」「ベタ塗り」「ぼかし」の3要素が含まれているとインクの特性が見極めやすく、このティーカップもそれらの要素をおさえつつ、なるべくシンプルに構成しています。

インク

今回のピックアップインク
TACCIA すなおいろ・インク【茶】

素直で優しい茶色。透明感を楽しもう。

2018年8月にアルバムで有名なナカバヤシ社がTACCIA(元々はアメリカのブランド)より発売した「すなおいろ・インク」という全13色のシリーズインクのひとつ。子供がはじめて手に取る12色クレヨンのような素直さを演出したかった、というのはメーカーさんから聞いた説明で、実はこの「すなおいろ・インク」のパッケージイラストは僕が担当させていただきました。

12色クレヨンのような発色を目標にしているだけあって、インクはどれもお絵描きのしやすい、とっつきやすい色をしています。また、水筆でのびやすく、万年筆ラクガキとの相性も抜群。とりわけ主線や単色で描く際には【茶】と【壌(つち)】が使い勝手が良くて、愛用しています。