「冷やし万年筆、はじめました」といったフレーズが
万年筆愛好家界隈で飛び交う季節。
暑い日は文具ひとつとっても涼しげなものを携帯したいものです。

毎年この季節になると描く枚数が増えるテーマがかき氷。
とりわけ見た目から清涼感溢れるブルーハワイは観ても描いても
大変気持ちの良いモチーフです。

今回は「重ね塗りのグラデーション」でブルーハワイを描きましょう。
メインで使用するインクは
SAILOR四季織シリーズの「雪明(ゆきあかり)」と、PILOT色彩雫シリーズの「紺碧(こんぺき)」

「雪明」はブルーハワイの軽快な青に、そして「紺碧」はシロップがたっぷりかかった部分で深みを表現します。この二つのインクは明るい雪明〜深い紺碧にかけて美しいグラデーションを描くことができます。
氷の表現と液体の表現が比較できるようにカクテルのブルーハワイも並べて描いてみました。

ブルーハワイを描く

(1)まずは下描きを鉛筆で描きます。

(2)雪明をのせていきます。
このとき、かき氷はラフな線でザクザクと気持ち良くたくさんインクをのせて、カクテルはクラッシュドアイスなので小さな小石を敷き詰めるように線を足していきます。

(3)水筆でぼかします。
白い部分を残しながら水筆で色をのばしていきます。

(4)トッピングを描き込みます。

(5)それぞれをぼかします。
この段階でほぼ全体に色がのった状態になります。

(6)消しゴムをかけます。
このとき、インクが乾いていないと消しゴムでニュッとインクが伸びてしまうことがあるので注意しましょう。ドライヤーなどで乾かすのも時短にはGood!

(7)紺碧を重ねます。
かき氷、カクテルそれぞれ色を深くしたいところに紺碧をのせていきます。

(8)水筆で紺碧を伸ばし、周囲になじませます。
ぐっと透明感がでて、ブルーハワイのひんやりとした雰囲気が出てきます。

(9)完成
サクランボの軸、パイナップルの陰影、ついでに入道雲なんかを付け足して完成。このあたりはお好みでOK。

インク

今回のPICK UPインク
SAILOR SHIKIORI四季織【雪明】
PILOT iroshizuku色彩雫【紺碧】

 

濁りが少なく、爽快感が魅力。清涼感を味わえる

現在最も入手しやすいボトルインクといえば、PILOT社の色彩雫シリーズでしょう。

その中でオススメのインクを3本上げてください、と言われたら【紺碧】【山栗】【山葡萄】を選びます。青系では【月夜】…も大変悩ましいところですが、抜けるような鮮やかさと深み、夏の青空を感じさせ画面をパッと明るくしてくれる【紺碧】は、はじめてのインクとして是非とも体験してもらいたい、そんな色です。

【雪明】は、この季節にレギュラーインクとして一本加えておきたい季節感溢れる発色。書き心地もサラッとしていて、水に溶ける感触もラムネやサイダーを彷彿させるような爽やかさがあります。

もう一つ、大きな魅力は「軸に入れた時の透明感」。是非とも透明な軸に入れて光りに透ける美しさも合わせて堪能したい一本です。