今回は、モンブランの定番ボールペンNo.164を紹介します。
モンブランNo.164は、ゴールドとプラチナ(P164)の2種類が現行品として販売されています。
私が持っているのはボルドーというカラーで、残念ながら2000年代に廃盤になってしまいました。
ボルドーという名前の由来は、フランスブルゴーニュ地方で作られる赤ワインのイメージから名付けられたようです。
ワインレッドの中でも落ち着いた深みのある高貴な色であることが気に入っています。
現在は入手できないカラーなので、オークションサイトやビンテージ万年筆店で見つけたら連れて帰ってあげてくださいね。
このペンに使われているリフィルは、モンブランの油性リフィルです。
パーカータイプのリフィルに似ていますが、少し形状が異なるため互換性はありません。
モンブランのリフィルは1000円前後で販売されていますが、正直言って高いです。
国産のボールペンなら10本も買えてしまいます。
その反面、国産のリフィルは品質が安定して書きやすい上、値段も安くて入手しやすくなっています。
そこで「改造」というソリューションが必要になるわけですが、このタイプのリフィルの改造は難しく、コラムの主旨と異なりますので、紹介はやめておきます。
このペンで国産のリフィルを利用するために、今回はUNUS(ウーヌス)「リフィルアダプター」というものを準備しました。
このアダプターは、汎用性が高く種類の豊富な4C規格のリフィルに対応しています。
4C規格については、以前の私のコラムで解説しています。
このように4Cのリフィルを差し込んでボールペンに格納すれば、使えるようになります。
軸をひねると、ペン先が出てきます。
私は独特の「ヌルっ」とした感覚が病みつきになり、無意味に回転させてしまいます。
今回使った4Cリフィルはパイロットの「アクロインキ」なので、書き味も問題ありません。
胸ポケに挿すとホワイトスターが見えるのですが、ボルドーだと少しイメージが変わります。
ペン先を出したままだと、Yシャツを汚してしまうので注意しましょう。
。。。
モンブランの定番ボールペン、リフィルが高くて使いにくいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
リフィルアダプターや工作の力で使うためのハードルを下げることにより、高級ボールペンが実用品として本来の役割を果たすことができるのです。
文房具は道具であり、何かを生み出す手段である。
だから何かを生み出すために毎日使ってあげることが、道具にとって本望です。
皆さまがお持ちの文房具、どんどん使ってあげてくださいね。
( ̄▽ ̄)T