今日は、第30回の「オーパーツ文具①」に続いて、
私の家で発見された、オーパーツな文具について書きたいと思います。
今回のオーパーツは、↓コレ!

【 オーパーツ情報 】
・商品:「BOXYシリーズ」鉛筆キャップ
・メーカー:三菱鉛筆
・発売年:1975年(※「BOXYシリーズ」として)
・発掘場所:引き出しの奥底
BOXY シリーズは、1975年の発売から1980年代半ばまで
若い男女や男子小学生に爆発的な人気がありました。
同社の広報さんから伺ったお話によると、このシリーズは、
行動的で鋭いファッション感覚をもつヤング層に向けて、
「ジーンズの世界」と「ブラックカラー」をテーマに
荒々しさのなかのおしゃれ感、飾りを排したデザイン感覚で
全てをイメージ統一して企画された「トータルファッション文具」を
コンセプトとして発売されたのだそうです。
そして、そのコンセプトに違わないスタイリッシュなデザインが
前述の大ヒットにつながったというワケです。
また、「自分のお小遣いで放課後文房具屋さんへ買いに行く」という、
テレビCMでのキャッチフレーズ通りの価格設定も大変魅力でした。
なお、現在も同シリーズから油性ボールペン「BOXY-100」が
販売されていますが、当時は、その頃流行っていた、
「スーパーカー消しゴム飛ばし」というゲームで使う
道具としても大人気だったとのこと。
より遠くに飛ばそうと、試行錯誤した覚えがある方も
いらっしゃるかもしれませんね。

下:当時の「BOXY-100」(同)
画像提供:BUNGULOG
さて、私がこの鉛筆キャップを買ったのは、
試験の際に鉛筆が必要になったため、
当時使っていた「缶ペンケース」を鉛筆の芯で
汚さないように、という思いからでした。
鉛筆キャップ自体には、コレといったこだわりはなく、
文具売り場で、何となく選んで買ったように思うのですが、
近年、当時のユーザーであったと思われる、
元男子小学生の男性にお見せしたところ、
とても嬉しそうなリアクションをいただいたので、
ずっと持っていて良かったと思いました。
また、同じBOXYシリーズの水性ボールペンは、
「なつかしの絶版文房具」として雑誌に掲載していただき、
こちらも良い思い出となっています。

2013/2/27 発売 章末コラム

1983年の発売から2008年まで、25年間のロングラン商品