今日は、木のアート作品の制作活動をされている
しまこうの嶋田康次さんにお話を伺います。

初めて嶋田さんの作品を拝見したのは、
今年2月に開催された展示会で、
そのとき、私の目を釘づけにしたのが↓この作品。

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引き寄せられるように作品に近づく私……。
なぜなら、この木目が、子供の頃に家族で行った海水浴で目にした
「波の引いた跡」とピッタリ一致したからです。

興奮が少し覚めた頃、会場の他の作品も拝見しましたが、
お世辞抜きでどれも素敵!

世の中には、こういう発想をする人がいて、
この日、思いがけずこのような作品と出会えたことを
とても嬉しく思いました。

せっかくなので、他の作品もご覧になってください!

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どの作品もとても魅力的で、木目が上手く活かされていることがよくわかります。
では、作者の嶋田康次さんをご紹介します。

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嶋田さんは、岐阜県高山市のご出身。
ご実家は、市街から少し離れた清見町にある島田工芸さん。
ここでは、木の食器や照明、アクセサリー、インテリア小物などを
製作されているそうです。

お父様は、お住まいの裏にある工房で
「おがくず」にまみれていらしたとか……。
そして、嶋田さんにとって、木は「身近かなもの」で、
「あるのが当たり前なもの」だったそう。
素敵な作品には、このような背景があったのですね。納得です。

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絵が大好きだった嶋田少年は、東京に憧れ、高校卒業後は、
都会に出て、似顔絵なども含めて「絵」を描いていたそうです。

ミュージシャンと知り合って、音楽が「身近かなもの」となり、
その活動のため、木と疎遠になった時期もあったのだとか……。

けれども、ふとした時に
「何か1つ、人に見せられるようなことをしたい」と思って、
油絵なども描いていたそう。
※嶋田さんは、学展「油絵部門」など、多数の入賞実績をお持ちです。

そんなとき、お父様が作品に名前を入れるために
「ウッドバーニング」の道具を入手され、
絵が得意な嶋田さんが、お父様に代わって、
作品に絵柄を描くことになったのだそうです。

▼一番左端の釣り人の「木いほるだぁ」は、裏返すと 釣られた魚のイラストが描いてあるなど、細部まで心憎い限り! 真ん中の2つは、嶋田さんが10年愛用されたもの。 桜チップの色の変化も魅力です
▼一番左端の釣り人の「木いほるだぁ」は、裏返すと
釣られた魚のイラストが描いてあるなど、細部まで心憎い限り!
真ん中の2つは、嶋田さんが10年愛用されたもの。
桜チップの色の変化も魅力です

そして、高山のご実家では、「くつべら」「お箸」「アクセサリー」
「木いほるだぁ」などをラインナップに加え、
東京の嶋田さんは、「木目アート作品」と「木いほるだぁ」を手掛けるという、
現在の二人三脚のようなスタイルが出来上がったようです。

▼作品を前にした嶋田さん
▼作品を前にした嶋田さん

嶋田さんは、一時期は木と無縁になっていたけれど、
「木ってすごい」「木の自然な模様が大好き」という気持ちは
ずっと変わらなかったそうです。

また、素材となる「木」を探すのは、宝探しと一緒で、
そして、惚れると高くても「買う!」とのこと。

思いがけなく、お客さまから「ウチにありますよ」と
声をかけてもらえることもあるそうで、
こうした人との出会い、木との出会い、コミュニケーションは、
嶋田さんが何より大切にしていることなのだそうです。
これは、作品からも伝わってくるのではないでしょうか。

では、次回は、嶋田さんが作品をつくられる際に
使う道具についてお話を伺います。

【オマケ】

▼富士山をモチーフにした大作!
▼富士山をモチーフにした大作!
▼裏側の中央にあるのは何でしょう?
▼裏側の中央にあるのは何でしょう?
▼答えは「旅人」 こうした「遊び心」が、作品の至るところに 見られるのが、何とも楽しい!
▼答えは「旅人」
こうした「遊び心」が、作品の至るところに
見られるのが、何とも楽しい!