6月も終わりに近づき、じめじめした季節もまだ続きそうです。
自然界には必要な恵みの雨だとは思いつつ、どちらかというとお天気だとうれしいですね。

ところで、日本語には「雨」という漢字を含む言葉が多いのをご存じでしょうか。
季節ごとに情緒豊かな、「雨」に関連した美しい言葉がこんなにあるのかと、驚くほどです。

誰かに贈り物やおすそ分けするときなど、小さなカードや一筆箋などを添えることも多いものですが、 うっとうしい梅雨の時期だからこそ、美しい雨の言葉を入れることで、受け取る側にさわやかな気持ちを一緒に伝えてみませんか。

美濃和紙のこちらのそえぶみ箋や、気まま一筆箋を使うと、美しい日本語がさらにひきたちそうです。(古川紙工2017webカタログ

マカロンのそえぶみ箋は、かわいすぎて2つ買ってしまっていました

 

柔らかな和紙の手触りと、コーヒーの柄でほっとします

 

雨の種類

雨を含む言葉は、調べてみると本当に色々とあります。

細かく降る雨は、「霧雨」のほか「糠雨(ぬかあめ)」「小糠雨(こぬかあめ)」「小雨(こさめ)」「細雨(さいう)」「煙雨(えんう)」「微雨(びう)」など。

「梅雨」は文字通り、梅の実が熟すころに降る雨ですが、カビ(黴)が生えやすい時期でもあるので、「黴雨(ばいう)」と書くこともあります。

梅雨の別名、「五月雨(さみだれ)」は、旧暦5月に降る「長雨(ながあめ)」ですが、「霖雨(りんう)」も幾日も降り続く雨のことです。

「雨模様」というのは、元々は雨が降りそうな空の様子だったのですが、雨が降っているらしい様子にも使われるようになり、今では実際に雨が降っているという意味になってきているみたいですね。(誤用としている辞書もあります)
「雨催(あまもよい)」とも言うみたいです。 風情がありますね。(参考:文化庁HP「言葉のQ&A」

七夕に降る雨は「洒涙雨(さいるいう)」と言うそうですが、七夕に雨で会えなかった彦星と織姫が流す涙なのでしょうか…。年に一度だけの逢瀬なので、別れを惜しんで流す涙という説もあります。

「雨夜の星」は、めったに見られないことを指すそうです。
真っ暗な雲に覆われた夜に、一瞬だけ満月が雲間から出てきたことがあり、あまりにも感動してちょっと泣いてしまったことを思い出しました。

ちょっとした添え文に

美しい季節や自然を表現する言葉を、ちょっとした添え文にも取り入れると書くことが楽しくなります。

ちょうどパンをさしあげるお友達がいたので、気まま一筆箋をしたためてみました。

 

雨の粒がカラフルになったような、こちらのぷちぷち箋は、さしあげる写真に添えてみました。
美濃和紙の手触りが何とも言えず、万年筆で書くと味わいがあります。

「青時雨」は、木々の青葉から雨が滴り落ちる様子を時雨に見立てたものだそう

ぷちぷち箋は「インクジェット対応」「ペン筆用」とあります。
筆で書いてみたいところですが、それにはまだまだ練習が必要なようです…。

相手を思いながら書く添え文は、気軽にしたためることができる上、ちょっとした気持ちを一緒に届けることができます。
美しい日本語を考えながら書くと、自分もほんわりと温かい気持ちになっていいものですね。

ライタープロフィール

  • 宮本ちえ
  • 宮本ちえ フリーライター

    幼少時代から本が大好きで、気づくと買い集めた本で2階の床が抜けると言われるほどでした。読むのと同じように書くことも好きで、現在はライターと翻訳のお仕事で日々パソコンに向かっています。
    本屋さんと並んで好きなのが文房具屋さん。少し高価なもの、かわいいもの、便利なもの、ワクワクとあれこれ眺めるのが好きです。学生時代から社会人になっても、日々使うものだからこそ、お気に入りの文具があると幸せです。