まつばやしけいこ

お願いするのはむずかしいものです。
依頼だけでなく、催促をしなければならないお願いのときもあります。毎日顔を合わせる相手なので、丁寧すぎるのもおかしいですが、相手の忙しさに配慮を示すことが必要です。お願いに快く応じてもらえる、相手を立てる書き方を身につけたいですね。

ビジネスでのお願いごとは、正式な書類で行うのが大原則です。ここでは、以前からよく知っている比較的フランクな人付き合いの場面で知っておくと役立つ文例などをお伝えしています。

頼みごとに快く応じてもらうテクニック

クッションになるフレーズ疑問文のフレーズ

相手への配慮を示す「クッションになるフレーズ」と、お伺いを立てる「疑問文を」組み合わせると相手を尊重する気持ちが伝わります。謙虚な印象も与えられるのでぜひ活用してください。

書類を修正してもらうお願い(取引先に)

先日は書類を作成していただきありがとうございました。
お手数をおかけしますが、別紙を参考に修正の上、
再度ご提出いただけないでしょうか。
気持ちが伝わる気配りポイント
相手の負担を気づかうひと言を添えるのがマナー。定型の言葉をいくつか覚えておくといいですね。

書類をチェックしてもらうお願い(上司に)

おつかれさまです。
お忙しい中恐縮ですが、添付の書類の確認をお願いします。
本日17時までにお目通しいただけますと助かります。
気持ちが伝わる気配りポイント
行き違いを防ぐために、期限をはっきり書くこともポイント。丁寧な言葉づかいを心がけて。

資料作成のお願い(同僚に)

おつかれさまです。
今月の定例会議は木曜ですね。
そろそろ資料をいただきたいのですが、
お願いしてもよろしいですか。
気持ちが伝わる気配りポイント
疑問文でお願いするとやんわりとした感じになって角が立ちませんね。「いいですか」より「よろしいですか」のほうが丁寧です。

リピート購入をお願いする(お客様に)

プラチナ万年筆 万年筆 #3776センチュリー セルロイド ミッドナイトオーシャン
先日は、○○のお買い求めを誠にありがとうございます。
その後、使い心地はいかがですか。
またのご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
気持ちが伝わる気配りポイント
直接的にお願いするより、相手の行動をさりげなく促すような心配りを。「一同」と書くことでさらに強く思いを伝えられます。

できるだけソフトにお願いするには?

よく見かける「~してください」という命令文はシンプルでわかりやすい反面、一方的な感じになりかねません。口頭でも同じことですが、下記を参考に疑問文でお願いすると、謙虚で丁寧な感じがします。
・~してもらってもよろしいでしょうか
・~していただけるとありがたいのですが、いかがでしょうか
・~してもらってもいいですか

お願いを聞き入れてもらうコツは?

「いつまでに」という指示がないお願いは返答に困るものです。特に返事を求めないときには「お手すきのときに」「時間があるときに」など、返事や対応を期待するときには「○日までに」「今週中に」などと具体的に書きましょう。

なお、「至急」「なるべく早く」などの表現は、人にとってあいまいに受け取る場合があります。トラブルを避けるためにも、急ぎの要件ほど期日をはっきり伝えましょう。

最後の締めの言葉として

お願いごとは、相手の立場や負担を考慮した上で書くことが大切です。丁寧にわかりやすく書くことを心がけましょう。


一般社団法人手紙文化振興協会

ライタープロフィール

  • まつばやしけいこ
  • まつばやしけいこ (社)手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント

    手紙美人にあこがれて手紙の書き方コンサルタントになりました。 手紙には、紙を選ぶ、筆記具を選ぶ、文章を考える、文字を書く、切手を貼るなどの5つの構成要素があります。これらを知ることでさらに楽しみ方が広がります。思わず手紙が書きたくなるようなヒントもお伝えできればと思います。言葉と感性を磨ける奥深い手紙文化をもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。

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