喪中ハガキ(喪中のため年賀欠礼を詫びるあいさつ状)が届くことがあります。
この喪中ハガキが届いたら、1月半ばに「寒中見舞い」としてご挨拶状を送るというのが本来の習わしとされていましたが、実際のところは日々のあわただしさで後回しにされ、そのまま忘れがちです。
そこで、喪中はがきを受け取ったら、「喪中見舞い/シンパシーカード」を送るように努めましょう。
喪中見舞いとはお悔やみの手紙のこと。故人の死を悼み、大切な家族を亡くした友人や知人を励ます手紙のことです。お悔やみの手紙を書くのは難しいものですが、そのままにしておくと、自分の気持ちが重くなることもありますから、早めに送りましょう。
そのまま使える例文
[例文1]
このたびはおハガキをありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
どうかくれぐれもご自愛ください。
[例文2]
お父様が亡くなられたとのこと。
心からお悔やみ申し上げます。
お香典を同封しましたので、どうかお供えください。
くれぐれもお体をお大事にお過ごしください。
[例文3]
このたびは突然のことで驚きました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
なんとお声をかけてよいかわかりませんが
お体をお大事になさってください。
心穏やかに過ごせますように。
フレーズ
・ご冥福をお祈りします
・心に平穏が戻りますように
・悲しみが癒されますように
・お疲れが体に出ませんように
・なんと言葉をかければよいかわかりません。でも陰ながら応援しています。
私がこのような状況の時、いただいた手紙はもちろんどれも嬉しいものでしたが、特に心に残ったのは、シンパシーカードというものでした。(これは欧米の習慣で、大切な家族を亡くした友人や知人を励ます手紙のことです。日本でいう喪中見舞いのこと。)
それは心遣いの品にそっと添えられていました。気の利いたメッセージが慎み深いブルーブラックのインクでつづられた手書きの文字と書き手の人柄が感じとられるシンパシーカードには、これらのことが相まって私の心にグッときました。心に響く手紙とはまさにこのことなのだと感謝の気持ちがあふれてくるとともに、女性として心得たい気遣いだと思いました。
心に響いた手紙のポイント
①受け取る(届いた)タイミング
②特別感のあるシンパシーカードであったこと
③万年筆で書かれた味わいのある手書きの文字であったこと
④インクの色に工夫があったこと(慎み深いグレーがかったブルーブラックのインク)
⑤多くは語らずシンプルな言葉であったこと
このように状況に応じて手紙(カード)で相手の気持ちに寄り添うことが、何よりありがたい贈り物といえるかもしれません。このシンパシーカードを送る欧米の習慣が日本でもっと広まればいいですね。