まつばやしけいこ

日中は汗ばむような季節となってきましたが、みなさまお変わりございませんか。
そろそろ新しい環境にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
季節の変わり目ですので体調管理にはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいね。

これは手紙をもらう立場になってみるとよくわかるのですが、手書きの手紙を受け取ったときの印象はほぼ9割が見た目です。内容よりも見た目のセンスの方が記憶に残るはずです。

ふだん手書きの手紙を受け取ることがあまりない人に対して、拝啓~敬具、のような形式張った文章で書きつづられた手紙は、かえって気持ちの距離感を広げることになり、少々負担に思うかもしれません。
ビジネスの場合やあらたまった手紙の場合を除いて、今の時代に喜ばれるのは短めの文章軽やかなひと言です。

ふだん手紙を書きなれない人にとっては、手紙を書くことは形式にとらわれがちですが、一番気をつけたいのは、文章だけにとらわれないということです。

手紙を上手に書く5つの基本要素

具体的には
1.紙を選ぶ
2.筆記具を選ぶ
3.文章を考える
4.文字を手書きする
5.切手を貼る

この5つの要素を知ることで、苦手意識のある人もきっと楽しみに変わることと思います。文章は手紙を書く上で大事な要素のひとつですが、文章よりもっと大事なのが紙・筆記具・切手です。

手はじめに季節にちなんだハガキや便箋、切手選びから楽しんでみてはいかがでしょうか。なんだか書きたくなってきませんか。

一筆箋を使った文章の基本構成

まずは短い文章で簡単に伝えるための、文章の基本構成を覚えましょう。
マスターすれば、書くことがきっとラクになるはずです。

今回は手紙ほどかしこまらず、メモ紙や付箋紙よりきちんと感が伝わる一筆箋を使って書いてみましょう。
絵柄、デザインなどバリエーション豊富な一筆箋を使えば、文章が苦手な人でも気軽に書くことも楽しめます。

【文章の基本構成】
①相手の名前 ②書き出しのフレーズ③本文(伝える内容)④結びのフレーズ⑤自分の名前

① 相手の名前
冒頭で相手の名前を間違えないように注意して書きましょう。名前に旧字体や正字体が含まれる人には正式な文字で書きましょう。

② 書き出しのフレーズ
あいさつを兼ねた書き出しのフレーズを書きます。定番フレーズのほか、季節のフレーズを知っておくと重宝します。❷参照

③ 本文(伝える内容)
最も大事な本文は、できるだけ簡潔にあいまいな表現は避けて書くと、用件が伝わりやすくなります。

④ 結びのフレーズ
結びのフレーズは、相手を気遣うものや次につなげるフレーズを使うとよいでしょう。❹参照

⑤ 自分の名前
文末で自分の名前をきちんと明記すること。

写真の文例とポイント

年に一度、気の合う仲間とのランチ会に出席した時のお礼の手紙。
2~3日たってから、“先日は”と書きはじめるのではなく、“今日は”と書きだしているところが、この手紙のポイントです。

ランチ会直後に書いた手紙なので、書き出しのフレーズは書かなくともよく、この程度の短さでもいいのです。この時、短いのは失礼だと思いこまないこと。

結びのフレーズには、これからもずっとこのようなランチ会で皆さんと共に過ごす時間を大切にしていきたいという思いをこめています。

最後の一文は、何を書こうか悩むことも多いもの。
一筆箋の場合、形式にこだわる必要はないのですが、締めの一文で印象が大きく変わるのも事実です。相手を気遣ったり、健康を祈ったり、思いやりの一文で締めくくると相手への気持ちが伝わります。
書き出しと結びをあらかじめ書くフレーズを決めておくと、文章を書くのが苦手な人でも短い時間でラクに書けるようになります。

bandeのマスキングロールステッカーで一筆箋を飾ります

書き出しのフレーズを書いていない手紙なので、季節感を表現したいと思い、この一筆箋にマスキングテープを貼ってさわやかな印象に仕上げてみました。

すぐに使える書き出しと結びの組み合わせ例

②書き出しのフレーズ ④結びのフレーズ
風薫るさわやかな季節です 過ごしやすい季節となりましたがどうか無理をなさいませんように
緑まぶしい季節になりました みなさまにもよろしくお伝えください
お変わりありませんか お身体を大事になさってください
ご無沙汰しています お目にかかれることを楽しみにしています
いつもお世話になっています 今後ともよろしくお願いします
先日はありがとうございました 取り急ぎ、用件のみにて失礼します

 

普段手紙を書かない人にもおすすめしたい、まずは短い文章で気持ちが伝わる一筆箋からはじめてみませんか。

 

プロが教える宛名を書くときのポイント|手紙美人になるために-2


一般社団法人手紙文化振興協会

ライタープロフィール

  • まつばやしけいこ
  • まつばやしけいこ (社)手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント

    手紙美人にあこがれて手紙の書き方コンサルタントになりました。 手紙には、紙を選ぶ、筆記具を選ぶ、文章を考える、文字を書く、切手を貼るなどの5つの構成要素があります。これらを知ることでさらに楽しみ方が広がります。思わず手紙が書きたくなるようなヒントもお伝えできればと思います。言葉と感性を磨ける奥深い手紙文化をもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。

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