螺鈿細工(らでんざいく)をご存じでしょうか。
貝の内側を薄く切って彫刻された物の表面にはめ込み、模様をつけていく技法のことです。
傾けると光を反射しつややかな無数の色を映し出し、
その美しさから器や帯など多くの工芸品に使われています。
この人々を魅了する螺鈿細工を万年筆にほどこしたものが「キャップレス 螺鈿」です。

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魅惑的な漆黒のボディに虹色にきらめく螺鈿細工、
そこにキャップレスという組み合わせに私は一目で虜になりました。
これは美しさと実用性を兼ね備えた究極の一品です。

キャップレスはその名の通り、キャップのないノック式万年筆です。
1963年、世界初のノック式万年筆としてパイロット社から発売された「キャップレス」は半世紀たった今も愛されています。 その理由は、万年筆をより身近な筆記具にしたところにあります。
万年筆は一般的にキャップをして乾燥を防ぐものであり、多くの万年筆がキャップ式となっていますが、
使うたびにキャップを外すことを面倒に感じる方が多く、一度万年筆を購入してもわずらわしさから使わなくなってしまうこともあるといいます。
高級感のある見た目から贈り物として選ばれることが多い万年筆ですが、 贈り物は形だけではなく使ってほしいと思う方は万年筆ではいつか使ってもらえなくなってしまうのではないかと心配になってしまうかもしれません。
しかし、キャップレスはキャップを取るというわずらわしさがなく、
慣れているボールぺンと同じようにノックして使える万年筆なので安心です。

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またブラックという落ち着いた色ながらつやめきと輝きに溢れたキャップレス螺鈿は和装にも洋装も上品な印象にしてくれ、 人生の大切な節目に贈るにふさわしい万年筆と言えるでしょう。
水面、ストライプ、ブラックの三種類、どの柄を贈ろうか悩むことが楽しくなりますね。