万年筆の魅力のひとつは、さまざまな色のインクを楽しめること。巷では「インク沼」なんていう言葉があるくらい、万年筆インクに魅了されている人たちは大勢います。

私も万年筆を使うようになってから、インクの魅力にすっかり目覚めてしまいました。中でも最近いちばんお気に入りなのが、今年のはじめにプラチナ萬年筆から発売された「クラシックインク」です。

時間とともに色が変化するのを楽しむ

このクラシックインクには不思議な特徴があります。書いた直後はとても鮮やかな色なのですが、時間が経つほどにだんだんと深い色合いになっていくんです。

私は発売された6色の中から「カシスブラック」と「シトラスブラック」を購入して愛用しています。カシスブラックは写真のように鮮やかな赤っぽい色からダークな赤へと変化していきます。

カシスブラックは3日後でこれくらい色が変化し、更に時間が経っていくとより深く、黒に近い色になっていきます。

シトラスブラックに至っては、書いている途中から、既に色の変化が感じられます。面白いですよね。

なぜ色が変化するの?

クラシックインクの色が変化していくのは、インクの中に染料だけでなく鉄の成分が含まれているから。

書いた直後は染料の鮮やかな色が見えていますが、時間が立つに連れて鉄の成分が酸化して黒くなり、筆跡が黒に近づいていくんだそうです。

あとから見返す楽しみ

クラシックインクは色が変化していくと同時に鉄分が紙に定着し、耐水性が増していきます。さらに光にあたっても色あせないので、長い間保存しておきたい資料や手紙、日記などにぴったりなインクです。

私は普段、カシスブラックを手帳に書き込む際に使っています。以前このインクで書き込んだ文字が今深い色に変化しているのを見ると、それだけで時の流れを実感できます。

その隣に同じインクで追加のスケジュールやメモを書き込んだりすると、色の対比がまたおもしろいんです。

大切な人への手紙を書く時に使っても素敵ですね。もしかしたら、相手が読み返す度に色が変化していくかも……?

まだ使い始めて数ヶ月ですが、これが1年後、5年後、10年後とどんな色に変化していくのか、とても楽しみです。