普段から何気なく使っていて、いつも身近にある「文具」たち。

幼いころは、塗り絵やお絵かきをするためのクレヨン、色鉛筆、
小学校に上がれば、字を練習し、算数を解くための鉛筆や消しゴム、ノート……。
中学、高校、大学。お気に入りのシャープペンシルでテストに臨んだあの日。
そして大人になってからも、
多くの方にとって文具は身近な、そして必要不可欠な存在なのではないでしょうか。

私はそんな「文具」が物心ついたときから大好きでした。
そしていま、「文具プランナー」と名乗り、その大好きな文具にかかわる仕事をしています。

「プランナー」とは、企画や計画を立てて、提案する人。
ウェディングプランナーやファイナンシャルプランナーのように、
みなさんに“文具のある毎日”を提案したい、そして文具を使ったり選んだりする際のサポートをしたい、
という思いから、こう名乗りはじめました。

時には雑誌やテレビで文房具を紹介したり、
ウェブマガジン「毎日、文房具。」の副編集長として文具の魅力を発信したり、
「文具lady.」というユニットでトークイベントをしたり。

そして、文具に関するさまざまな相談も受け付けています。

相談の中でも多いのが、
「文具をプレゼントしたいのだけれど、どんなものがいいでしょうか?」といったもの。
そう、文具って大切な人への贈り物にぴったりのアイテムなんです。

ちょっとしたプレゼントなら、かわいらしいメモ帳やふせんとボールペンのセット。
お祝いや記念の品には、すこし高価な多機能ペンや万年筆──
プレゼントする相手やシーン、季節や贈る側の気持ちによって、
プレゼントにぴったりの文具も変わってくるのだと思います。
私も相談を受けたら、
「相手はどんな人?」「予算は?」「どんなものをあげたいですか?」など質問しながら、
「じゃあこんなのや、こんなのはどう?」と提案しています。

もちろん私も、周りの人に文具をプレゼントするのが大好きです。
これまでいろいろな文具をさまざまな人にプレゼントしてきましたが、
なかでも特に思い出に残っているものがあります。

それは、2年半前のこと。

その年の12月、私は主人と結婚しました。
披露宴で私側の主賓を務めてくれたのは、当時私が働いていた編集プロダクションの女性社長でした。
結婚式後、主賓を務めてくれた社長になにかお礼をしたい──
そう思った私は贈り物に一筆館のオリジナル名入れレターセットを選んだんです。
それを見た主人もこのレターセットがいたく気に入り、
「俺も主賓を務めてくれた人に同じものを贈ろう」と追加で注文。

贈る相手の名前を入れた、世界にひとつしかないレターセット。
筆記体で名入れをしてもらったそのレターセットは、
世界的に名高いコンケラー・ウーブ紙の心地いい手触りも相まって、
想像以上に素敵な出来上がりでした。

column_150612-1_img

プレゼントすると、社長は心から喜んでくれました。

今思えばなんとも私らしいプレゼントですが、
当時は文具関係の仕事をしていたわけではありませんし、
頻繁に人に文具をプレゼントしていたわけでもありませんでした。

でも、このレターセット以上にしっくりくる贈り物は見つからなくて。
主人とも、本当に素敵なプレゼントができたね、とずっと話していたんです。
そしてそれ以来、プレゼントには文具を積極的に選ぶようになりました。

それから2年以上経ち、私は縁あってこの一筆館でコラムを連載することになりました。
コラム連載のお話を頂いた時は本当に嬉しかったものです。
まさか、かつて自分が思い出のプレゼントを購入したこの一筆館でお仕事ができるなんて、
思ってもいませんでしたから。

不思議なご縁に感謝しつつ、これから毎回、
私たちの生活を彩ってくれる文具の魅力をご紹介していきたいと思います。

自分の毎日も、大切なあの人の毎日も──。

みなさんが、文具のある素敵な日々を送れますように。

column_150612-2_img