子どもの頃、新学期が始まる時、新しい筆箱、鉛筆、消しゴム、定規など
ワクワクしながら選んでいたことを今でも思い出します。

1本ずつ鉛筆を削り、真っ白で角が削れていない消しゴム、真新しい定規と一緒に筆箱に収める。
赤青鉛筆も忘れてはならない。表と裏に蓋がついている長方形の大きな筆箱を開けたり閉めたりするのが
楽しかったこと、好きなキャラクターで全部揃えたいとこだわったこと、
シャープペンシルを使うようになって何だか大人になったような気分になったこと。

懐かしくおぼろげな記憶の中に、それぞれの場面は鮮明に残っています。

アメリカ人の夫はどうだろう?文房具に関する思い出はあるのかな? と思い、聞いてみました。

「小学校高学年の時に流行ったペンケースがあったなぁ。
何かは忘れたけどケースにはキャラクターがついていて、
蓋を開けるとバインダーがセットになっていて、鉛筆や消しゴムも収納できる大きなものだったよ。
それと、消しゴムはPink Pearl Eraserをずっと使っていたよ。」

そう言って、今でも使っているピンクの消しゴムを出してきてくれました。

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日本とは違い、アメリカは9月から新しい学年が始まります。
8月頃から、お店では『Back to School』という新学期が始まるサインを見かけるようになり、
特設コーナーでは文房具類が大量に並べられます。

日本のようにかわいいキャラクターがついている文房具類は見かけないと思っていたら、
友人から意外なことを聞きました。
友人の子どもたちが通う公立小学校では、学校に持っていく文房具は全部指定だそうです。

制服もなく自由なイメージのアメリカの学校なのに、
メーカーまで指定されて、生徒全員が全く同じものを使うのです。
学校によって持ち物が違うので、お店に学校別のリストが置いてあったりするそう。

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地域によって違うところもあるようですが、通常アメリカの公立小学校は、
1年間Kindergarten(幼稚園)が含まれていて、最終学年は5年生です。
ちなみに、6年生から8年生は中学生、9年生から12年生は高校生となります。

では、ある学校のKindergartenの持ち物を見てみましょう。
オレゴン州では、その年の9月1日より以前に5歳になっている子どもは
Kindergartenに入学できると決まっています。

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小さい固形のスティックのり、白の液体のり、鉛筆1箱、マーカー8本、色鉛筆1箱、
24本入りクレヨン、先が細い黒の油性マジック3本、黒のホワイトボード用マーカー2本、
黄色の蛍光ペン、黒の作文練習ノート2冊、匂いのない手の消毒ジェル、殺菌消毒ウェットティッシュ、
プラスチックの蓋がついている赤ちゃん用ウェットティッシュ2つ、ティッシュ2箱、
ファイルや図書館の本、幼稚園で作った制作物などが入る大きなリュックサック。

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どうですか?日本だとハサミや絵の具、粘土などが含まれてそうですよね。

生徒たちは、新学年が始まる前の週に、保護者同伴で学校に上記の備品を持っていくそうです。
そして、生徒自ら種類別に大きい箱に入れ、学校で保管されます。
みんなで使うので、名前は書いていきません。

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Kindergartenでは、6人ぐらいのグループに分かれて座り、
並べた机の中心に置いた箱の中に入っている文房具を共有するそうです。
小学生からは、1人ずつ大きめのペンケースを持参します。
この学校の1年生の指定の消しゴムは、夫が愛用しているPink Pearl Eraserでした!

日本の幼稚園の持ち物にはなさそうな蛍光ペンは、配布されたプリントに線を引く時に使うそう。
先生から「ここは大事なので線を引いて。」と言われると、
日本のような赤青鉛筆ではなく、蛍光ペンで引くそうです。
Kindergartenはもちろん、小学校も教科書がなく、先生がコピーしたプリントを授業で使うのです。

また、教室に黒板はなく、ホワイトボードを使っているので、専用マーカーも持ち物に入っています。
こういった消耗品も学校が用意するのではなく、生徒が持参するのですね。

これは、オレゴン州ポートランドのある学校の例ですが、
国によって違うものだなと、とても興味深く感じました。